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執筆者の写真FC宮代東

負けて得るもの




あっという間の12月。今年も駆け足で一年が過ぎていった。

秋から冬にかけては1年間の集大成ともいえる大事な公式戦が続くが、

この2週間で大きな試合を二つ落としてしまった。

一つは少年団大会U-10中央大会の初戦。

そしてもう一つは新人戦東部大会への決定戦。

どちらの試合も、周囲の関係者は「惜しい試合でしたね。」と言ってくれた。

でも、内容は惜しくもなんともない。得点差以上に差があると感じた。

とくに新人戦は0-3だったが、10点以上差のある内容だった。

悔しかったが、武器の差が明確に出た。

ドラクエで言えば、相手は頑丈な盾とピカピカの剣を持っていた。

それに引き換え、こっちはひのきの棒と皮の盾しか持っていなかった。

その他の持ち物は、弁当と救急バッグしか見当たらなかった…

そして当然の結果が出た。

この試合で選手の何人が本気で「悔しい」と感じただろうか。

悔しいと感じていれば、次の武器を手に入れるのも早いだろう。

相手をだます呪文や味方の戦闘力を上げる呪文も覚えるだろう。

たくさんの武器を手に入れれば仲間を助けられる選手になれる。

勝ち方の美学と言うと大げさだが、小さな少年団のだいご味はこれだ。

スペシャルな選手はいないが、全員がヒーローになれる。

練習あるのみ。今はただ悔しい。





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