少年団大会の東部地区予選決定戦が終わった。
1対1で決着がつかず延長PK戦による敗退。
6年生最後の公式戦は、またもや今年らしい負け方だった。
優しさと甘さが混在したこのチームはいつも大事なところで勝利を逃がす。
仲間を思う強さ、相手と向き合う強さを持てなければ
大きな試合で力を発揮することはできない。
まだまだ自分のことで精いっぱいの選手が多かった。
気がついた選手はそのまま頑張ればよい。
闘えなかった選手は負けから学ぶ必要がある。
もともと穏やかな草食系が多いこの学年。
最初から彼らの良さを伸ばすことにフォーカスしてきた。
目標に至らなかったのは僕の力のなさ。
うちに秘めた彼らの強さを引き出すことができなかった。
だけどきっとカバさんやキリンさんと同じで、本当に怒ったときには、
ライオンを一撃で倒す力を発揮するだろう。
試合後に6年生が「5年生ありがとう。」と一言言ってくれた。
僕がこのチームで毎年子どもたちに伝えてきたこと。
それは「感謝」。
各学年で動くことができない小さな街クラブ。
下級生は上級生のための駒ではない。
6年生にはしっかりと伝わっていた。
このクラブには勝つことよりも大切なことがある。
サッカーの技術以上に学ぶべきものがある。
僕が考えうる一番大切なことは今年も伝わっていた。
さあまた切り替えよう。
6年生の卒団まで、まだ3か月ある。
優しさを強さに変換できるよう、
あと少しだけお手伝いをさせてもらおう。
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