6年生の公式戦が終わった。
埼玉県サッカー少年団大会ベスト１６。
最後は延長戦の末、PK戦での敗戦。
よくやった。言うつもりのなかった言葉が自然と出てきた。
今年は特別足の速い選手もいなかった。体の大きな選手もいなかった。
皆でつないで、皆で奪って、を繰り返してここまで来た。
常にギリギリだったけど、不思議とワクワク感の多いチームだった。
きっと選手が明るかったからだと思う。素直だったからだと思う。
試合後、いつまでも大声で泣き続ける選手がいた。
悔しい、勝てたと。ずっと泣いていた。
僕も同じ気持ちだった。僕の分まで泣いてくれと思った。
目を閉じればまだピッチの中で選手が走っている。声が聞こえる。
「1点取ろう。」
そうだ。前に進もう。頑張れ。みんな。
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